2021年6月6日(日)南流山でスマホアプリ開発の公開講座を開催しました。地域の方々、都内でCoderDojoを主催する方々など11名に約3時間のスマホアプリ開発を体験いただきました。MIT(マサチューセッツ工科大学)で開発されたスマホアプリ開発ツール MIT App Inventor(アップインベンター)を使って、小学生、中学生、社会人の皆さんと短時間で実用的なスマホアプリが自作できることを体験しました。当日は南流山駅近くの素敵なシェアオフィス「Trist(トリスト)」様に快適で素敵なスペースをご提供いただきました。ありがとうございました。
冒頭の30分はコミュニティ課題や社会課題を「コンピュータ活用思考(Computational Thinking)」とアプリ開発で解決して活躍している世界の10代の若者の活動を紹介しました。大人たちは「子どもだけで何ができるのか?」と考えがちですが、我々が想像するより子どもたちや10代の若者はコミュニティ課題を深く捉えて、柔軟な発想で課題解決の要所に切り込むことができます。特別な才能も持った子どもは「コンピュータ思考」と能力を活かして水汚染などの複雑な課題に取り組みます。「コンピュータ思考」とツールを使えば特別な才能を持っていなくても、仲間たちと楽しみながら地域コミュニティを綺麗に快適にする活動に取り組むこともできます。世界の若者の活動が日本の子どもたちや10代を刺激して、自分で感じて、自分で考えて、進んで大人の助けを求めながら、自分と仲間で難しい課題に挑戦するようになってくれればよいなと、そんな想いで「コンピュータ活用思考(Computational Thinking)」、「コンピュータ活用実践(Computational Action)」、具体的な方法として MIT App Inventor を紹介しています。
事例紹介の後はハンズオン演習です。10分ほどの作業だけでスマホの画面に操作ボタンを表示したり、ボタンを押したらメッセージが出てくる仕組みを作ることができました。
後半はよく見るウェブサイトを簡単に呼び出すためのアプリと機械翻訳のアプリ作成に挑戦しました。
ワークショップ開催中は MIT で開催中の Summer Appathonと重なりサーバーアクセスが集中して作業が中断することもありましたが、参加者の皆さんがiPhoneとアンドロイドを切り替えるなど柔軟に対応していただいて何とか最後まで演習をやり終えることができました。ご協力ありがとうございました。
当日演習で取り上げたアプリ「Hello World」の作り方をまとめた動画はこちらから視聴できます。この動画では当日テキスト表示に使ったボタンテキストの変更やテキストボックスを使った方法ではなく Notifierという部品を使っています。これは一定時間だけメッセージを表示して消える便利な仕組みですのでこちらもぜひ試してみてください。
Hello World アプリを作ろう!
Hello Worldアプリで表示したテキストをしゃべらせるアプリも作りました。この作り方は次の動画にまとめてあります。
おしゃべり Hello Worldを作ろう!
*ウェブビューアー、機械翻訳アプリもこの後解説動画をアップいたします。ふりかえりにお使いください。初めて MIT App Inventorを試してみる方も動画を参考にアプリ作りをお楽しみください。
パーソナルウェブビューアーを作ろう!
自分のお気に入りのウェブサイトを登録してボタンクリックで簡単に呼び出すアプリを作りましょう。誰かのために役立つ、自分のために役立つアプリにすることもできます。エミュレータの使い方も説明しています。
当日紹介したYouTube動画他のリンクを以下に貼っておきます。
「水の女神たち」- 6人の女性たちは水道危機にどう立ち向かったのか(Google)
米国イースト•パロアルトの高校生たちのコミュニティ活動(YouTube)
インドムンバイ コミュニティ生活改善に取り組む10代の女性たち(YouTube)
コミュニティ活動などでこのような講座、ワークショップをご希望の場合は
mdstorm@me.com(ブログ管理人)
までご連絡ください。